満月を見上げると、いつも似た模様が見えます。月が地球にほぼ同じ面を向けているためです。では、月は自分では回っていないのでしょうか。実は反対で、月が自転しているからこそ、同じ面が見え続けます。
自転は、天体が自分の軸のまわりを回ること。公転は、別の天体のまわりを巡ることです。月は地球のまわりを約27日で1周し、自分の軸のまわりもほぼ同じ時間で1回転します。この関係を「同期回転」と呼びます。
目の前の相手に顔を向けたまま、その人のまわりを1周する場面を想像してみてください。歩く間に、自分の体の向きも1回転しています。月もこれと同じように、地球を1周する間に、自分自身も1回転しているのです。
なお、地球から見えにくい月の裏側が、ずっと暗いわけではありません。裏側にも太陽の光は当たります。「地球にどちらを向けるか」と「太陽にどちらを照らされるか」は別の話。見慣れた月の模様の背後でも、昼と夜は移り変わっています。
