ハスの葉が水をはじくのは、水になじみにくいワックスと、表面の細かな凹凸が組み合わさっているためです。見た目はなめらかな葉でも、顕微鏡で見ると小さな突起が並び、その上をさらに微細なワックスの構造が覆っています。

緑色のハスの葉の上に、大きさの違う丸い水滴が点々と残っている
ハスの葉に残る水滴。葉全体へ薄く広がるのではなく、盛り上がった形に注目します。この写真だけでは転がりやすさや接触角は測れません。
Water droplets in lotus2 · 写真:Aathavan jaffna(2014)/ Wikimedia Commons · CC BY-SA 3.0。1920×1080から1440×810へ縮小・WebP変換。トリミング・色調整なし。画像は同じCC BY-SA 3.0で提供。

葉の表面を調べた研究によると、水滴は葉にべったり接するのではなく、突起の一部に支えられ、下には空気が残ります。水が葉に触れる面積が小さいことが、付着しにくさにつながります。写真のような丸い水滴の下に、目に見えない隙間があるのです。

転がる水滴は、葉に付いた汚れの粒子を一緒に運ぶこともできます。こうした水をはじく表面の自浄作用は「ロータス効果」と呼ばれます。ただし、どんな汚れでも落ちる、葉が永久にぬれない、という意味ではありません。

水滴の形と、動きやすさは別の手がかりです。 雨上がりの葉を見るときは、丸く残っているかに加え、葉が揺れたときに水がどう動くかにも目を向けてみてください。