秋の葉を見ていると、鮮やかな黄色の隣に、赤く染まった葉があります。どちらも「紅葉」と呼びますが、色の現れ方は同じではありません。黄色はもともとある色が目立つようになり、赤は新しい色素が作られることで現れます。

Bright red and yellow leaves among green leaves.jpg · 写真:Pseudopanax · Public Domain。6240×4160から1400×933へ縮小・WebP変換。BREWによるトリミング・色調整なし。
葉の緑色は、光合成に関わるクロロフィルという色素によるものです。葉には黄色いカロテノイドもありますが、ふだんは緑に隠れて目立ちません。秋にクロロフィルが分解されて減ると、残った黄色が見えるようになります。
一方、赤くなる葉では、秋にアントシアニンという赤い色素が作られます。森林総合研究所の解説によると、葉で作られた糖などがその材料になります。緑の色素そのものが、黄色や赤の色素へ変わるわけではないのです。
どのような色になるかは、木の種類などによって違います。赤い葉も黄色い葉も、すべてが「緑から黄、黄から赤」という同じ順序を通るわけではありません。次に色づいた枝を見たら、緑が減って見えてきた色と、新しく作られた色を思い浮かべてみてください。

