「秋分の日は、昼と夜が同じ長さになる日」と聞いたことはありませんか。日の出から日の入りまでを昼とすると、日本付近では、実は昼のほうが少し長くなります。太陽の大きさと、大気を通る光の曲がり方が関係しています。

グランドケイマンの海。水平線の上に太陽と雲があり、手前に小舟が浮かぶ
2018年3月31日、グランドケイマンで撮影。太陽はまだ水平線より上にあります。日の入りの基準になるのは、太陽の上端が水平線に達して見えなくなる瞬間です。秋分当日や屈折の測定を写した写真ではありません。
Sunset over ocean.jpg · 写真:Smnelson4 · CC BY-SA 4.0。4032×3024から1400×1050へ縮小・WebP変換。トリミング・色調整なし。加工後もCC BY-SA 4.0で提供。

日の出は、太陽の上端が地平線から現れる瞬間。日の入りは、上端まで沈みきる瞬間です。中心を基準にする場合より、朝は早く始まり、夕方は遅く終わります。太陽が半分沈んだところでは、まだ日の入りではありません。

さらに、大気の中で光が曲がる「屈折」によって、地平線近くの太陽は、本来の位置より少し高く見えます。この働きも、日の出を早め、日の入りを遅らせます。国立天文台の解説

国立天文台が挙げる2013年の東京の例では、秋分の9月23日は日の出が5時29分、日の入りが17時37分。昼は12時間8分でした。これは年と場所を限った計算例ですが、「半分ずつ」からのずれを具体的に示しています。昼の長さを知るには、太陽の動きとともに、どこを境目とするかにも目を向ける必要があるのです。