空に浮かぶ白い雲。水でできているなら、どうして雨のように落ちてこないのでしょう。鍵は、一つひとつの粒がとても小さいことと、上向きに流れる空気にあります。
雲は、目に見えない水蒸気そのものではありません。水蒸気からできた小さな水滴や氷の粒の集まりです。気象庁の解説は、この違いを雲の正体として説明しています。水滴からなる雲では、粒が小さいため空気の抵抗が効き、ゆっくり落下します。

S’COOL: Cumulus Clouds — Cumulus over the Rocky Mountains · 写真:NASA / Jeff Caplan · NASA Media Usage Guidelines。WebP変換のみ。原画像の構図・上端の表記を維持。
さらに「上昇気流」という、上に向かう空気の流れがあると、粒は運び上げられます。落ちる速さより空気が上がる速さが大きければ、地面に向かって落ち続けることにはなりません。雲の粒にも重力は働いていて、空気の中で動いているのです。
粒が成長し、上昇気流で支えられなくなると、雨などとして落ちてきます。雲を丸ごとの綿のかたまりと考えるより、小さな粒と風の集まりとして見ると、空にとどまる雲と降ってくる雨が、一つの仕組みでつながります。
