雨が降らなかった朝、草の葉に小さな水滴が並んでいることがあります。その一因が「露」です。露は、空気中に気体として存在する水が、冷えた葉などの表面で液体になったもの。雨粒が空から落ちてくるのとは、できる場所が違います。

Grass at a lawn with morning dew 05.jpg · 写真:Leonhard Lenz · Public Domain。CC0 1.0。縮小・WebP変換。構図の変更なし。
夜、地面や草は目に見えない赤外線を出して熱を失います。受け取る熱より失う熱が多くなると、表面の温度が下がります。これが「放射冷却」です。晴れて風の弱い夜は、地表付近が冷えやすい条件がそろいます。
葉の表面が、周囲の空気の「露点」まで冷えると、水蒸気が水滴へと変わり始めます。露点は、水蒸気が液体になり始める温度の目安です。空気に含まれる水蒸気の量などによって変わるため、何度になれば必ず露がつく、という共通の温度はありません。
朝露を見るときは、夜の雨だけでなく、葉がどれほど冷えたかにも目を向けられます。空気の中の水が、冷えた表面で目に見える滴になる。小さな露には、夜の冷え込みと空気の湿り気が関わっています。

