フラミンゴといえば、ピンク色の羽。でも、ひなは初めから同じ色をしているわけではありません。白や灰色がかった綿毛で生まれます。成鳥の羽を彩る材料は、毎日の食べ物から取り込まれています。

その材料が「カロテノイド」と呼ばれる色素です。ニンジンの橙色やトマトの赤色にも関わる、赤・黄・橙色などを生む天然の色素の仲間で、小さな藻類にも含まれています。フラミンゴは藻類を食べたり、藻類を食べた小さな甲殻類を口にしたりすることで、この色素を取り込みます。

水辺に集まるフラミンゴ。淡い桃色の羽と赤みのある翼が見える
水辺に集まるフラミンゴ(2023年撮影)。羽の色の参考写真で、食べたものや色素量を測った記録ではありません。
Flamingo close-up.jpg · 写真:Kate Bazhenova83 · Public Domain。CC0 1.0。縮小・WebP変換。トリミング・色調整なし。

ただ、食べたものの色が、そのまま羽の表面に付くのではありません。スミソニアン国立動物園の解説によると、取り込んだ色素は体内で代謝され、羽のピンク色につながります。代謝とは、体の中で物質を作り替えたり利用したりする働きです。

色づくには時間もかかります。同園のベニイロフラミンゴの解説では、白い綿毛のひながピンク色になるまで、数年と何度かの羽の生え替わりを要するとされています。あの羽の色は、生まれた瞬間から完成しているのではなく、食べ物と成長が関わってできる色なのです。