海外のメッセージでも見かける「emoji」。英語のemotion(感情)と似ているので、感情を表すことばから生まれたようにも見えます。けれど、その由来はもっと身近です。

文字の国際的な規格を定めるUnicodeの公式資料は、emojiの語源を日本語の「絵」と「文字」と説明しています。日本語の「えもじ」が、ローマ字の姿で使われているのです。笑顔に限らず、食べ物や乗り物もemojiに含まれるのは、この成り立ちを知ると自然に感じられます。

日本の携帯電話で広がった絵文字は、かつて会社ごとに異なる仕組みで扱われていました。違う会社の端末に送ると、同じように表示できないこともありました。Unicodeの資料には、こうした互換性の問題と、共通の文字として取り込むまでの経緯が記されています。

ただし、文字として共通化されても、絵柄まで同じになるわけではありません。同じ絵文字が端末によって少し違って見えるのはそのためです。小さな絵ひとつにも、ことばを国や機器の境界を越えて届けるための工夫が詰まっています。